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ゴルフ 【傾斜での打ち方】完全解説!アドレスからスイングまで

ラウンドでは練習場のような平らで滑ってくれる順目の最高のライはめったになく、9割のショットは傾斜地から打つといっても過言ではありません。

セカンドショット以降は傾斜との闘いとなり、傾斜攻略はスコアを縮める上での最重要技術です。

各傾斜に応じて理にかなったアドレスやボール位置、打ち方を覚えることでほとんどのケースが対応できます。

考え方を学んで、傾斜からコントロールされたショットが打てるようになれば、ゴルフがさらに面白くなることは間違いありません。

目次

左足上がりの傾斜を攻略

  1. アドレスは右足を下げてクローズドスタンス
  2. 8割の力感で安定させる
  3. クラブを1番手上げる
  4. ボールは両足の真ん中
  5. 体重は両足に均等にかける

スイング軌道は自然なインサイドアウトが最も振り抜きが良く、インパクト以降は右足をべた足にして右足に体重を残すフィニッシュを取ります。

若干のドローがかかる前提でターゲットを狙います。

フルスイングすると右へ体重が残りすぎ、ボールの手前をザックリしてしまう危険がありますので、8割の力感でのスイングを心がけることが重要です。

スイングはハーフショット~スリークォーターまでの大きさにします。

その分少し距離が落ちるのと、もともとの傾斜分ロフトが寝るため、番手を上げてロフトを立てて調整します。

傾斜度合いにもよりますが、8割スイングをすることを考えて、1番手下げるのが丁度いいのではないかと思います。

体重配分は、「重力に逆らわず肩を水平に」や「傾斜に沿って右に体重をかけて」などいろんな説があります。

ティーチングプロの大本健太郎氏が言っているように「左右に均等に体重をかける」のが良いと思います。

ボール位置は、その体重配分で構えた時に素振りをして地面を擦ったところにボールを置くとよいのですが、両足の真ん中であればほぼ間違いはないと思います。

左足下がりの傾斜を攻略

  1. 体重を9割左足にかける
  2. 終始左足体重で打ち、フィニッシュは左足だけで立てるように
  3. ダウンスイングで左ヒザの角度を変えない
  4. 8割の力感で打つ
  5. スタンスはオープンスタンス

ボール位置は両足の真ん中にセットし、左足に体重をかけます。

スタンスはオープンスタンスで構え、フェースは少しだけオープンに構えます。

スタンスラインに沿ってスイングするため、アウトイン軌道になり、フェースを開いている分まっすぐに出玉が出ます。

ターゲットに対するスタンスの方向やスイング方向の考え方はバンカーショットに似ています。


フォローは左下方向へグリップを低く抜いていきます。

若干のアウトサイドイン軌道で打つことにより、クラブヘッドが地面に刺さらずにきれいに抜けて、まっすぐな出玉が出てくれます。

バンカーショット同様にダウンスイング時に左ヒザの角度を変えないことが重要ポイントです。

バンカーショットとの違いは、テークバック初期でコックを上へ積極的に使うかどうかの差です。

しかし、普通のショットと比較して、左足下がりはコックを早めに入れることでより打ちやすくなります。

傾斜で自然にロフトが立つ分距離が伸びますが、8割の力感で打つことで相殺されるので、残り距離のままの番手で打つのがいいかと覆います。

フルスイングはせずハーフショット~スリークォーターまでにとどめて出球を安定させます。

つま先上がりの傾斜を攻略

  1. ハンドアップで構える
  2. グリップを短く持つ
  3. フラットなスイングプレーンで打つ
  4. 膝はあまり曲げず棒立ちで構える
  5. フェースを若干開く
  6. ターゲットの右を狙う
  7. 8割スイング

つま先上がりはボール位置の地面が足元よりも高いため、調整のために前傾を起こして構えます

このためアドレスでは膝をあまり曲げず棒立ち気味に構えます。グリップは短く持ってハンドアップ。

フェースは若干右を向けターゲットの少し右を狙います。


前が上がっている状況では普通に打つとボールは左に曲がります。

ハンドアップにする分フェースは右に向きますが、それでももう少し右を向けてもよいと思います。

ボールが右に曲がる状況ではないので、ターゲットの右を狙い、フックする前提で狙いを定めます。

クラブヘッドは足元の地面より高い位置にあるため、スイングプレーンはフラットに振ることが自然で、パワーがナチュラルにボールに伝わります。

大振りは厳禁で、8割スイングを心がけます。このためクラブは1~2番手上げます

ありがちな失敗は左に曲がりすぎてグリーン左手前のバンカーや池につかまることです。

つま先上がりは想像以上にボールが左へ曲がります。フルスイングすると安定しないので、8割スイングを心がけます。

力なく左へ曲がる球にならないよう、下半身はどっしりと構えてスイングすることが重要です。

アドレスでの構えたヘッド位置からインパクトにかけて、重力に従って若干下にヘッドが戻ってきますので、アドレスではボールを少しだけクラブフェースのヒール寄りにセットすることで、インパクトを芯でとらえられる確率がアップします。



つま先下がりの傾斜を攻略

  1. アドレスではスタンスを広くし、前傾を深くして膝を曲げて構える
  2. スイングプレーンはアップライトに縦振り
  3. 8割スイングを心掛け、インパクト後もべた足で
  4. 番手は1番手上げる
  5. アドレスから左腰を切っておく

アドレスではスタンスを大きく構えることで、下半身を安定させます。

ボールは足元よりも下の位置にありますので、膝を十分に曲げて前傾を深くハンドダウンで構えます。

スインブプレーンはつま先上がりとは逆で、アップライトに縦振りのイメージで振ります。

フルショットは安定感を欠くため、8割スイングインパクト後もべた足を保つことで、しっかりとしたボールを打ち出すことができます。


スイング中は腰を回すことが窮屈になるため、アドレス時点から左へ腰を切っておき、それに伴い両ひざも若干ターゲット方向に向けておくことで、インパクト以降振り抜きが良くなります。

アドレスで構えたクラブフェースはテークバックからインパクトにかけて若干重力に従って下(前方向)へ引っぱられるため、アドレスではボールをクラブフェースのほんの少しトゥ側にセットすると、インパクトを芯でとらえられる確率がUPします。


8割スイングをするので若干距離は落ちますが、うまく当たればあまり距離のダウンが無いため、上げるのは1番手までにしておいた方が良いでしょう。

またつま先下がりは右に飛びやすい、とよく言われますが、ハンドダウンにしている分フェースは自然と左へ飛びやすくなります。

このため実際にはあまり右にフェードすることは無く、そのためターゲットに対して狙いはまっすぐでも良いかと思います。


最後に、傾斜全般で言えることですが、テークバックを早く始動してしまうと、不安定なままインパクトを迎えてしまいます。

地面の傾斜による重力やスタンス、スイング方向の不自由さに引っ張られてしまうのです。

そこで傾斜地では平地の時よりも、テークバックの始動をゆっくりと行うことがしっかりとインパクトさせるコツです。

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