ゴルフを始めてから一つの目標になるのが、スコア100切りです。
GDOの調査では約30%のゴルファーがスコア100以下であることがわかっています。
このように聞くと、70%の人が100切りできておらず、ハードルが高いと感じるかもしれませんが、いくつかのポイントを押さえれば100を切ることは簡単です。
しかし世の中には100切りに関する書籍やユーチューブ動画などがあふれていて、自分がどうすれば最短距離で上達できるのかわからない、という声が多く聞かれます。
ここでは100切りを達成するために必要なコツ・方法4選、というテーマで解説していきます。
100切りを達成するコツ・方法4選
① OB・ハザードを徹底的に避ける
② 下半身主導のスイング
③ 手前から攻める
④ 3パットしない
①OB・ハザードを徹底的に避ける
1打目、2打目でOBや池に打ち込んでいたのではスコアになりません。
ゴルフはいかに打数を増やさないか、というゲームですので、1打目と2打目で徹底的にOBや池、バンカーなどのハザードへ打たないことが重要になってきます。
ティーグラウンドに立った時、左右どちらかは必ず打ってはいけない方向になっているはずです。
フェアウェイに狙いを定める時、真ん中よりも打ってはいけない方向とは逆方向よりに狙いを設定することでOBなどハザードに行く確率を下げていきます。
打ち方のコツは、左を避けるのであればダウンスイングで右手首の角度をインパクトで変えないように振り抜くことです。
このように打つことでドローしてしまうことを防ぎます。
右を避ける場合は右手首を自然に返していくようにして振り抜くことで、スライスして右に行くようなボールが出ないようにします。
いずれにしても飛距離は重要ではなく、いかにOB・池を避けるか、ということが最重要です。
そのためにはティーショットでドライバー以外の3W,5W を握るという選択肢も有効です。
2打目では1打目よりもいろいろなことを判断して打つ必要があります。
判断ポイント1 ライ
ライ(ボールの状況)がフェアウェイの平らなところにあるのであれば練習場と同じように打てるわけですので、問題ありません。
しかしほとんどのケースでは芝が多い、少ない、傾斜地などのライから打つことになります。
このような場所から打つコツは、
8割のスイングで打つ
ということです。
傾斜地ではヒッティングポイントが前後や左右にずれると即ミスショットにつながりますので、8割のテークバックで体重移動をせずに打っていくことで、球筋を安定させることができます。
傾斜地の打ち方のコツ
・つま先上がり
アドレスでヒザをあまり曲げずに棒立ちぎみに立ち、クラブは短く持ちます。
水平プレーンをイメージして、ターゲットを右に設定します。(左へフックする球が出るため)
・つま先下がり
膝を曲げて、腰をかがめてアドレスし、縦のスイングプレーンを意識します。
そのまま8割のスイングをします。出玉はそのままで比較的まっすぐに出ます。
・左足上がり(打ち上げ)
右足に自然と体重が乗ったアドレスになります。ボールを1個分右にセットし、8割のスイングで打ちます。
ボールを右に置く分、インサイドアウト軌道に当たって右に出ますが、本来左足上がりは左へフックする出玉になるため、相殺されてまっすぐ飛びます。
ただロフトが寝るため、ショートしがちです。傾斜度合いによって1~2クラブ大きいクラブを選択するようにします。
・左足下がり(打ち下ろし)
左足に体重を乗せたアドレスで、これもボール1個分右にセットします。
このまま打つとインサイドアウトで右に飛んでしまうため、ターゲットを左に設定します。8割のスイングで打ちますが、ロフトが立つ分、オーバーしやすくなるので、1番手下げるか、ハーフスイングして距離を合わせます。
判断ポイント2 グリーン周りの状況確認
バンカーは徹底的に避け、グリーンを外した場合にアプローチがしやすい位置へ外すことが重要になります。
2打目でグリーン周りまでもっていくことができれば、そこから乗せて2パットのボギーですので、90前後で回れることになります。
よくある失敗は、
・思いのほかショートしてバンカーへ入った → 当たりが悪くてショートしてもバンカーに入らない方向へ打つことが必要
・前上がりから打ち、フックして左手前のバンカーに入った → フックすることを想定してもっと右を狙っておく
② 下半身主導でスイングする
スイングでの失敗はほとんどが上半身が強すぎるために起こります。
下半身でリードすることにより、上半身との捻転差が生まれ、またヒッティングポイントが安定しますので、出玉が安定します。
下半身リードでスイングするコツ
切り返しを左足かかとを下すことから始め、それにつられてグリップを左下方向へ振っていきます。
切り返しで左足かかとを下した瞬間は左腰のターンが始まった瞬間で、このとき一瞬捻転差が生まれています。
そのあと左腰から左脇の左サイドを左へターンさせて力を解放していきます。
このようにスイングすることで、パワーが生まれて安定した球筋になってきます。
③ 手前から攻める
日本のゴルフコースはほとんどのホールでグリーンは手前が受けています(手前が下がっている)。
このため、オーバーさせずに手前から攻めることが基本になります。
グリーンをオーバーすると、返しのアプローチを左足下がりの難しいライから打つことになり、大たたきになりかねません。
グリーンを狙うショットを打つ際、グリーンを時計に見立てて、何時の方向を狙えば大けがが一番可能性が少ないかを考えます。
このとき、バンカーや池などのハザードを避けることができるルートや、アプローチを打つ場合に上りのラインを残せる位置に打つことが重要です。
ほとんどの場合、3時~9時の間を狙うことが安全ルートですが、真横の3時もしくは9時の方向だと真横からのパターもしくはアプローチになり、難易度が上がります。
このため、できれば4時~8時の方向から次のパターもしくはアプローチが打てる位置へ運んでおきたいです。
④ 3パットしない
グリーンにのせてから3パット、4パットを量産してしまうと、いっきにスコアが崩れてしまいます。
グリーンにのせてから2パットでホールアウトすることで、いいリズムを保ち、スコアを安定させることにつながっていきます。
3パットしないコツそれは
ファーストパットは方向よりも距離感を最重視する
グリーンにのせてからのパットはピンまで2m~15mを打つことが多くなりますが、基本的には距離感を最重視します。
距離さえ合っていれば、2パットで上がれる可能性が格段に上がるからです。
2mのパットはPGAのツアープロでも58.6%しか入らないのです。
アマチュアだと20%以下になるというデータもあります。
このため、2mよりも遠いパットは距離感を最重要視して、寄せるということに注力します。
3パットを全ホールで避ける、という戦略に切り替えることで、パット数を減らして全体のスコアを縮めることができます。
距離感を合わせるコツ
ボール~ピンを結んだラインをグリーン上の一番低い位置からしゃがんで見ます。
このときボール~ピンへ視線を何度も行き来させ、傾斜の度合いを脳にインプットさせます。
そして傾斜度合いによって、ターゲットをピンの手前か先に定めます。
「このくらい上っているラインだから、ターゲットはピンの奥1mに設定して打とう」など具体的に数値設定することが重要です。
またロングパットは上記の要領に加え、ピンを中心とした半径1mの円を思い描き、そこにとまればOKという意識で打ちます。