100は切れたけど、なかなか80台が出せずに100前後でスコアが安定してしまっている。
そんな方は考え方を変えるだけでスコアアップの階段を上り、90切りの可能性をより高めることができます。
ここでは80台を出すマネジメントのコツについて解説していきます。
1打1打をつなげて考えるゴルフマネジメント
傾斜やライ、風など状況判断ができる人はゴルフをコントロールしながらラウンドできています。
そこからもう1歩考え方を進め、その一打のみを考えるのではなく、連続して1打1打を考えることで、さらなるスコアアップが期待できます。
それは次の1打が打ちやすい位置にいかにこの1打を打つか、という考え方です。
例えばグリーンの近くにボールがあり、アプローチショットをする際にピンばかりを意識していないでしょうか?
もちろんピンに寄せることは大事なのですが、次の一打を考えるのであればパターが左右から曲がるラインや下りのラインを残してしまう。
上りかストレートのラインを残せる位置を確認し、そこへ運べるようにアプローチを打つことが重要です。
グリーン上でパターを打つ際も同様です。3mを超えるパターはカップに寄せることだけを意識するのではなく、カップから50cmの上りかストレートラインを残した位置を目標にし、そこへ止める意識で打ちます。
ティーショットで第1打をドライバーで打つ時も、OBや行ってほしくない位置を避けるのはもちろんですが、第2打でバンカーや池などのハザードを避けてピンを狙える位置をターゲットにしてショットができればさらに1段階深いゴルフができるようになります。
セカンドショットでグリーンを狙う際も同様です。グリーンに乗せるつもりなら、次に上りのストレートラインが残る位置を狙います。その位置を狙うことが自分の今の技量では難しい場合は、グリーンを外した場合のことも考えておきます。
深いラフや左足下がりがきつい場所、バンカーなど次のアプローチが寄せにくくなるような場所に外す可能性のある場所を狙わない、そこに行く可能性のあるスイングを避ける必要があります。ここで練習場で練習した左右どちらかを消す、というショットが役に立ってきます。
このようにショットを連続したつながりとして考えられるようになると1ショットごとの戦略がラウンド後も頭に残り、後で振り返る際もありありとその状況を思い浮かべながら反省練習に生かすことができます。
中間距離のゴルフマネジメント
フルショットではなく、コントロールショットが要求される距離でスコアを崩した経験はありませんか?
これがかなりスコアを崩す原因のひとつになっています。
たとえば30ヤードのアプローチは得意だけど、40~60ヤードの距離はその時々でテークバックの調整やフィーリングで打っているという方もたくさんいます。
残り40ヤードから打ったアプローチがショートして手前のラフに入り、そこから数打費やす。
あるいは残り60ヤードからオーバーして奥の下り傾斜のアプローチを強いられて寄らず入らず。
このような事態を避けるためにも40~60ヤードの距離を10ヤード刻みで打てるように練習場で体に覚えこませておくことは非常に重要です。
また150~190ヤードの距離もわりと雑に扱われる距離です。
150ヤードを超えたらすべてUTを握る、という人も少なくないと思います。
当たりが悪ければ160ヤードだけど当たりが良ければ180ヤード飛ぶ。
このような考え方では、グリーン周りのどこに着弾するのか予想することもできず、すぐにバンカーや深いラフの餌食になってしまい、ビッグスコアを招いてしまいます。
150~190ヤードの距離を10ヤードごとに打ち分ける技術を練習場で習得しておけば、グリーンオンあるいはグリーン周りへ高い精度で運べる可能性がかなり高まり、スコアが見違えるほどアップしていきます
。
傾斜やライの距離への影響を考えるゴルフマネジメント
アゲインストやフォローの風による距離への影響を考えてクラブを1番手大きく(小さく)する、というマネジメントができる人は多くいます。
ただ、傾斜やライによる距離減(増)を忘れてしまう人は意外に多くいます。
左足上がりや左足下がりも同様で、左足上がりの際は平らなライよりもフェースが寝るので、上に上がって距離が出ません。クラブを1番手上げます。
例えばつま先上がりやつま先下がりなどの傾斜で打つ場合、スリークォーター以下のスイングで安定させることが大事ですが、距離を考えて1番手上げるなどの対策ができる人は意外と少ないです。
左足下がりではよりフェースが立つので、自然と1番手上がった状態になります。
そのまま打つとナイスショットしてグリーンオーバーして下りの難しいアプローチが残る、というようなことも起こり得ます。
このため左足下がりではクラブを1番手下げるなど斜面の度合いに応じて調整することも大事になってきます。
またラフや芝の順目・逆目などのライによって距離も変わります。
グリーン周りのアプローチの際などはそれが顕著に出ます。
エッジまで30ヤード、ピンまで40ヤードの状況で35ヤードキャリーさせて寄せる場合、ラフの逆目などにボールがあると、35ヤード打ったつもりが芝にボールの勢いが食われて20ヤードくらいしかキャリーせず、手前のバンカーに入ってしまう、などはよくあることです。
このため、ラフで逆目の場合は通常のショットよりも強めにグリップし、しっかりと強めにショットやアプローチを行うことが重要になってきます。
ラウンド前のゴルフマネジメント
ラウンド前にコースをあらかじめ見ておくことは重要です。
ドッグレッグで何ヤード以上打つと突き抜けてしまうホールがないか、パー3は何ヤードの距離が多いか、などによってあらかじめ練習しておくクラブをしぼることができます。
それとは別にどのホールはボギーを打っても大丈夫なのか、ハンディキャップが少ないホールから順にあらかじめ決めておくことで、いざそのホールにきた時に役に立ってくれます。
80台を狙うのであれば、2ホールに1つはボギーでもいい、という気持ちでボギーでOKホールを決めておきます。
そうすればラウンドにおいて、冷静な判断とともにリスクを避けるマネジメントが自然とできるようになります。
例えば距離が長いパー4で、セカンド地点に来た時にまだ180ヤード残っているとします。
ピン手前にはバンカーがある。自分の技量でその距離を十分に狙えるのであれば問題ありません。
しかし少しでも失敗して大けがをするリスクがあるのであれば、あらかじめそのホールを「ボギーでいい」ホールだと指定しておけば、そこで無理に1打でグリーンを狙うようなことはしないと思います。
結果的にグリーン手前まで運べば、狙いやすい位置からだと十分パーが取れる可能性も残ります。
何よりビッグスコアになってしまうリスクを避けることができるということが最大のメリットです。